日本とNZの国際理解と友好関係を深めるため、NZ人高校生を対象にしたJTC New Zealand独自のスカラシップ制度を設立しました。この国際交流事業を利用した初めての奨学生2名が2020年1月に東京にある私立高等学校へ短期留学しました。
JTC New ZealandからはNZ〜東京間の往復航空券、都内での公共交通機関利用手当、海外旅行保険を提供し、留学先の日本の高等学校からはホームステイ先と東京での学園生活が提供されました。
この短期留学スカラシップは、JTC New Zealand社長 安東 恵の強い思いから始まりました。
“35年以上も昔、私はアメリカの公立高校に1年間留学をしました。高校留学をした後の人生の方がずっと長くなってみて、、、強く思うことがあります。留学体験は、やっぱりその後の人生に大きな影響を与えるものだな、、、と。「よい」とか「悪い」ではなく、留学してみなければ得られない強烈な「何か」を人生に与えてしまう経験が留学ではないでしょうか。10代の時にそれまでの日本での生活とは異なる文化の中で生活するという体験が脳に与える刺激は、強大です。(中略)異文化の中で一人で暮らした経験を経て、何らかの自信を得たことは間違いがありません。”<全文はこちら>
この新しい国際交流事業によって、日本とNZ、お互いに異なる生活習慣や文化の中で、自分の文化や家族を改めて見つめられる機会が与えられ、次世代のNZ人に異なる価値観への理解が深まってくれることを期待しています。
近年の国際化の進展に伴い、地域コミュニティレベルでの国際交流がますます進んでいます。元来、イギリス・オーストラリアなどの英語圏からの移民が多かったNZでも、2000年代以降はアジア諸国やヨーロッパ各国からの移民が増加しており、異なった文化・背景を持つ生徒との相互理解を図れる国際性豊かな人材が求められています。
そこで、JTC New Zealandでは、お互いの国の異なる教育制度やカリキュラムなどを学び、国際化時代の学校教育について考えていただく機会を提供する、「日本・NZ 教員交換留学プログラム」を立ち上げました。このプログラムによって、幅の広い授業の展開や、学校教育・地域コミュニティレベルでの国際交流を積極的に推進するリーダーを育成することを目指しています。